まだ、燻る臭いが鼻をつく。
焦土と化した土地にいつまでもいる訳にもいかなかったが、生き残った人々はほとんどが、暗闇の中で途方に暮れていた。
それでも懸命に一日中、家族を探しまわっている人もいた。自分も怪我をしていると言うのに、形振り構わず歩き続ける。
どこからともなく聞こえる苦しそうな呻き声に、穂高もあずみも耳をふさぐしか出来なかった長い一日が終わろうとしている。
それでも、喜ぶ心はない。
辛い選択だったかもしれない。いくら、自分たちの時代ではないとはいえ、逃げるのではないかと言う気持ちが心を締め付けるのだ。
「……穂高」
静かに名を呼ぶあずみだったが、穂高は闇雲に歩き続けた。
焦土と化した土地にいつまでもいる訳にもいかなかったが、生き残った人々はほとんどが、暗闇の中で途方に暮れていた。
それでも懸命に一日中、家族を探しまわっている人もいた。自分も怪我をしていると言うのに、形振り構わず歩き続ける。
どこからともなく聞こえる苦しそうな呻き声に、穂高もあずみも耳をふさぐしか出来なかった長い一日が終わろうとしている。
それでも、喜ぶ心はない。
辛い選択だったかもしれない。いくら、自分たちの時代ではないとはいえ、逃げるのではないかと言う気持ちが心を締め付けるのだ。
「……穂高」
静かに名を呼ぶあずみだったが、穂高は闇雲に歩き続けた。

