早退した手前、時間を持て余した穂高はゲームセンターで暇を潰し、夕刻に帰宅した。 「あ~クソ……ババァのとこなんか行かなきゃ良かったぜ」 そんな呟きを零しながら、穂高はズボンのポケットから無造作に鍵を取り出すと、鍵穴に差し込む。 「あれ?」 いつもなら閉まっているはずのカギが開いている事に穂高は首を傾げる。