「こんなに……もういいじゃない……」 震え呟くあずみの手を握り、穂高は今一度、カメラと共に握り締めた。 「あずみ、行くぞ!」 穂高のぶれない力強さに、頷くしかなかった。 智子たちに後ろ髪を引かれる思いを残したまま、あずみは、まるで生き物のような火の粉に呑まれそうになりながら駆け出した。