「素直じゃないねぇ」 茶化すように智子は言い、肘で軽くあずみを突く真似をする。 「もう、おばぁちゃんには敵わないなぁ」 あずみは、恥ずかしそうにはにかみながら舌を出した。 「当り前だよ、あんたより何十年長く生きてると思ってるんだい」 「おばあちゃんも、昔は恋とかしたんだよね」 「そうだよ」 智子は思い馳せるように遠い目をして見せた。