穂高と道彦、どちらの意見が正しいかなど、誰にも解らない。 ただ、道彦を見て穂高が考えたのは、戦争とは人の心を間違った方向へと導いていく恐ろしいものだと言う事だった。 「ここでは誰もが家族を守るために戦場へ行くんだ」 道彦が静かに沈黙を破った。それでも、穂高にはその考えに納得がいかない。 「絶対に間違ってる」 「言いきれないだろう」