天使の羽根

「国や家族を守ろうって言う意思が欠けているのか、それともないのか。傍にいるだけでは守れない事もある。だったら最前線に行って少しでも役に立って……」

「俺には、あんたらの方がよっぽど心が貧弱だよ、情けねぇ!」

「どこが」

「夢だってそうだ、やろうとしてない事、初めから出来ないって人に押し付けてるだけに見えるぜ。それに、好きな女を一人守れねぇ奴が、夢なんか語る資格もねぇけどな!」

 二人の間に重い沈黙が過った。

 暫く見つめあったまま、一歩も引かない。