「だからさ、何て言うか……あんたも智子さんが好きなら自分の傍に置いとけよ。俺らの時代で今、戦争したって若い奴らは誰も行きやしねぇぞ。俺なら好きな女の傍を離れたりしねぇ!」 穂高は大きく肩を揺らし、道彦のやろうとしている事を必死に阻止しようと叫んだ。だが、何も伝わらないらしい。 道彦は、更に訝しく穂高を見つめる。 「未来の若者ってのは、何とも心が貧弱なんだな」 「何だと?」