「バカバカしい、あんたは出来ないんじゃねぇ、やろうとしてないだけなんだろ」 その言葉に、道彦はムッとしたようで、眉根を寄せる。 「君の時代とは違うんだ……だから若者の考え方一つ、違ってくるんだろうな」 「はぁ?」 道彦は、傍らにカメラを置き立ち上がった。そして、ゆっくりと穂高に歩み寄ると、窓越しに茜色の空を見上げて呟いた。 「一つだけ、聞いていいか?」 「何を?」 「日本は…………」