穂高には、そこに納得のできる余地がなかったようだ。 「そんなもんやってみないと解んねぇだろ、それに、あんたは智子さんと一緒に生きたいんだろうが、やる前から諦めてんじゃねぇよ」 まるで、今までの自分に言い聞かせるように、穂高は言った。 だが、道彦は重苦しい溜息を洩らす。小さく肩が落ちる。 「君には解らないだろうな……自由ではない苦しみが……私たちの青春が、戦争によって縛られている事など……」