天使の羽根


 ごくりと生唾を呑みこんで、心配そうに言う穂高を、道彦は視線を上げ見据えた。

「ああ、確かに保証はない……」

 どうにも切羽詰まったという気配は感じられない。

 穂高が、両肩を大きく落とすと、項垂れて溜息をついた。

「隣の駄菓子屋は閑古鳥状態なのにさ、客を呼ぶとか宣伝する様子もないし、爆弾積んだ飛行機がうろついてるのに、慌てる様子もないし……あんたらどんだけ長閑なんだよ。悠長に構え過ぎだろ」