智子は脇に立つ高志に囁く。 「高志、あんた今度、あずみちゃんのプレゼント買いに穂高に付いて行ってやりなさいよ」 その声が届いた穂高は、振り向かないままに「行かねぇよっ!」と怒声を上げた。 「あの態度で穂高は絶対行かないって」 高志は呆れて言った。 智子の態度はやけに自信に満ちている。 「絶対に行くよ。ばあちゃんが保証する」 そんな智子を横目に、高志は深い溜息を落とす。 だが、智子の顔は優しく微笑み、去っていく穂高の後姿を追っていた。