天使の羽根


 穂高は図星をさされて耳まで真っ赤になってしまっている。

 まだまだ子供のような反応の穂高に智子はかなりご満悦のようだ。

「ば、ばば、バッカじゃねぇのっ!」

 穂高はそれ以上何も言い返せない。

 端で見ていた高志さえも、穂高の反応に笑いを堪えている。

「くそ、せっかく見舞いに来てやったのに胸糞悪いわっ!」

 落ち着きを見せようとしながらも、声はまだ動揺を隠しきれていない。

 そんな態度のまま穂高は踵を返し、店先に一歩足を踏み出した。