「少しだけでいいから、こうしてて」 不安そうな表情で瞼を閉じるあずみに、穂高は赤くなりながらも、それ以上の抵抗をしなかった。 ――バカやろう……こんな緊張させやがって、言えるもんも言えないじゃねぇか……。 そう思いながら、穂高は寄り添うあずみの温もりを感じていた。