よく見れば造りは石橋だったが、木製で傷みかけの欄干が寂しい月夜ヶ橋を眺め、穂高は脇の土手に腰をおろした。 その隣にあずみも座る。 傍らにはタンポポが咲き、橋の向こうには、菜の花が黄色い絨毯を敷き詰めたように並んでいる。