「この匂い、良い匂いがすると思ったら、うどんの出汁か……でもこれって何となく」 そう言いざま、穂高とあずみは顔を見合わせた。 「にてるな」 穂高が言うと、あずみは大きく頷いて見せた。 暫くして、円卓に座る穂高の目の前に並べられたうどんに、喉が鳴る。 小さな茶碗から香り立つ湯気が鼻腔に吸い込まれていく。