天使の羽根


「やっべ、座ってんのに眩暈してきた」

 すると、背後から、クスクスと笑い声がする。

 驚いて振り向いた二人は、そこに立つ智子に苦笑いを浮かべた。

「お腹空いてるんですね、ごめんなさい、遅くなって」

「いえ、お構いなく」

 あずみは慌てて左右に両手を振った。