「次の満月を待つしかないね」 だが、豊子だけは当たり前のようにそう言った。 「いつなんだよ」 前を見据えたまま、穂高は聞く。 「来月の五月二十七日だよ」 「そんな、一カ月も先じゃねぇか……」 文句を垂れる穂高の顔を覗き込んで、あずみは笑顔を作った。