「いいだろう、道彦さん」 確認するまでもなく、既に全員で道彦の家に押し掛けていた。 「ええ、構いませんよ」 だが、道彦は嫌な顔一つせず了承した。 すぐさま写真撮影の準備に取り掛かる。 「っつうか、こんな急な申し出なんか断れよな」 ぶつくさとまだ文句を垂れる穂高の声を耳にして、道彦はカメラを三脚に乗せながら言った。