天使の羽根


「まぁまぁいいじゃないか。暫くは着れないその珍しい服を着てさ、来月には帰るかもしれないんだし、記念だよ記念」

 そう言って笑う豊子に、穂高はピクリと眉を上げた。

「かもじゃなくて、帰るんだよ、俺たちは」

「だったら尚更、こんな出会いは滅多にない」

「当たり前だ、滅多にあってたまるか」

 豊子は、やれやれといった感じに溜息を洩らした。