渋々あずみは、その腕を下ろす。穂高はそんなあずみに舌を出して見せた。 「でもあずみさんの言うとおり、未来がどんなに安全な時代か知らないけど、この時代は本当に危ないと思うの」 「どう危ないんだよ」 つっけんどんに穂高は言った。 智子はチラリと、機嫌の悪そうな穂高の髪を一瞥する。