天使の羽根


「不思議なもの?!」

 穂高とあずみの声が重なる。

「ええ、でもほんの一瞬で、橋の向こうに光が無数にとか、何もないのに車の走る音がするとか……そんな大した事はないんだけど……そうそう、それも満月の夜にね」

「満月の?」

 思わず穂高が喰いついた。