「あたしたちがこの時代に生まれてない事は本当なんです。どうしてこうなったのか、自分でもわからなくて……」 道彦は、そう語るあずみの瞳をジッと見つめている。 そして、小さく溜息を落とすと左右に首を振って見せた。 「すぐに信じろ言われても信じられません……でも、智子さんを助けてくれた事は本当です。出来る限りの事はさせてください」 道彦はそう言って智子に向き直ると、冷たい頬に手を宛がった。