天使の羽根


 聞き返された時点で、あずみも穂高も心は穏やかではない。

「あ、じゃあ、今は昭和何年?」

 動揺するあずみの声は震えている。智子はごくりと息を呑みこむと小さく口を開いた。

「昭和……二十年、五月……だけど……どうして」

「はぁっ?!」