天使の羽根


「怒鳴らないでよ、怖がってるじゃない」

 そう言ってあずみは、智子の肩を抱き寄せると、穂高の言葉を優しく言いなおした。

「あの、変な事聞くけど……今、何年かな、教えてくれる?」

「何年って?」

 智子が顔を上げる。

「あ、ほら、その。昭和とか平成とか」

「平成?」