天使の羽根


「たぶん……違うかな」

「お前テレビの見過ぎだろ? そんな事ある訳ないじゃん」

「あたしだって、そう思いたいよ!」

「それにしちゃ、お前やけに冷静すぎだろっ!」

 言われてあずみは、ギュッと両手を握りしめた。

「冷静じゃないよ、もう心臓バクバクだもん! すっごく不安だし、怖いし、もうどうしたらいいかわかんないもん! おまけに目の前で穂高は他の人にキスするし! しかもその人がお婆ちゃんかもだなんて……あたし」