天使の羽根


「でも、どうして死のうなんて思ったんだろう」

 悲しげな表情で、あずみは目の前の女の人を見つめた。

 すると、ハッと穂高は「救急車!」と叫びポケットを探る。

「無理だよ穂高、水に落ちたんだよ……それに」

「あ、鞄は橋の上か、すぐに取ってくる!」

「穂高っ!」

 慌てて立ち上がった穂高を、あずみは大きな声で制止させた。