欄干に体全体を預ける形で穂高は二人を支えた。 だが、片腕に圧し掛かる二人分の体重は限度を超えていく。 やがて、震えだした腕は体を伝わり力を奪っていく。 「離すなよ……くっ……あずみ……」 必死に掴むあずみの手が、徐々に緩み雨に滑っていく。 「絶対に……離さねぇからな!」 言いざま、グッと穂高はあずみを持つ手に力を込めた。