「ダメだよ! そんな簡単に……あっダメっ!」 ふわりと倒れかかった女の人を見て、慌ててあずみが身を乗り出した。 咄嗟に掴んだ手に吸い込まれるように、あずみの体も濡れて滑りやすくなっていた欄干を超え宙に浮いた。 「あずみっ!」 穂高の体が反応し、落ちる寸前のあずみの腕を絡め取る。 「穂っ……」