そんな言葉も無視するかのように、あずみは大きく空に両手を突き上げて背伸びをした。 「あ~~気持ち良いね~ここ。あたしも一回サボってみようかな~」 ――やっぱ聞いてねぇのかよ。 そう呆れながらも、穂高はあずみの持ってきた弁当を手に取った。 こんな、いつもの光景が穂高には当たり前になって、だからこそ湧き上がる感情がある。