「でも、何でそんなに拘ってんだろってのは思うけどな……」 背後にあずみの気配を感じるも、すぐさま返事を返さない事が気になった。 すると、思いもよらなかったすすり泣く声が漏れ聞こえた事に驚きを隠せず、穂高はゆっくりと振り向いて見た。 そこには、鼻先を真っ赤に染めたあずみがいる。 いつもは膨れてばかりの頬が濡れていた。 「な……」