「客じゃないんだからアンタが取りに来なさい」 智子に言われ、高生はそそくさと腰を上げ台所に向かった。 その隙を見て、穂高は高志に耳打ちをする。 「つうか俺、お前の親父が苦手なんだよ。帰ってるなら言ってくれよ」 「はは、解る解る。でもオヤジは見ての通り穂高を連れてきた方が喜ぶだろ、いいじゃん別に」 からかうように笑う高志に、穂高は口を尖らせた。