いつもならあっという間に過ぎる時間でも、今日は一向に重くならない瞼に遊ばれている気分だった。 突き抜けるように青く澄んだ空に、小さな雲が流れていく。 思うように動けなくても、ただ風に身を任せている存在が穂高には羨ましく映る。 ――何の為にみんなは生きてるんだ……。