そんな、ようやく目的を果たした穂高を見て、高志は自分の事のように喜んで「昼飯くらい奢る」と言った。

 だが、穂高は首を横に振り断った。

「いや、今日は無理して付き合わせたのに、本来なら俺が奢るべきなんだよな。だからそこまでしてくれなくても……」

 話も途中に高志はやれやれと言った表情で穂高の肩に肘を乗せた。

「ば~か、なに遠慮してんだよ」