「ホントはこれ一個ずつなんだけど、サービスして一個分でいいよ」

「マジっすか?!」

「告白……上手くいくといいね」

 そう言った店主に向かい「ありがとうございます」と、穂高は拝むように手を合わせると、天使の羽根をそっと掌に乗せた。