そう言って穂高の腕を掴んだ高志は、もうそれしかないと言った勢いで店先へ走り出した。 「いらっしゃい」 無精鬚を生やしてはいるが、その店主は二十代前半に見える。 きっちりと巻いたバンダナに、今までかけていたサングラスを上げると、店主はにっこりと笑った。 その脇に立てかけられた看板に、穂高は視線を移す。