天使の羽根


「でも、なんでそんなに世話焼くの? 高柳君って不良っぽいし、頭の良いあずみが相手にしてるのが不思議だよ。あずみにはあずみの勉強があるでしょ?」

 あずみは少しばかりムッとした表情を見せて頬を膨らませたが、悪気があって亜紀が言っているのではないと理解しているので、然程不快には感じていないらしい。

 眉間に皺を寄せ両腕を組んだあずみは、大きなため息を吐き出した。

「放っておけないって言うのかな~……一応幼馴染だし、な~んにも考えてない穂高の事、お母さんもこの先の事ちょっと心配してるしさ。あたしくらい穂高の事ちゃんと見ててあげないと更にグレちゃったら嫌でしょ」

 そう言ってすぐあずみは笑った。