青い海

「璃音~・・・」
紗琥の甘ったれた声。
「何?」
「俺いつまで『おあずけ』させられんの?」
『おあずけ』とは・・・まぁ、エロいことはするなってこと。
「いつまでも」
いつも決まってこう答える。
「・・・勝手に触っちゃうぞ~?」
「どうぞ」
私はそういうことをされるとき、感じようと意識しないと感じないようだった。
でも・・・・・・・・・
「痛い・・・」
ということはよくわかる。
「ごめん・・・・」
素直に謝ってくるのは、いつものこと。つまりいつも痛い。
「すぐ終わるから・・・」
とか言いながら全然『すぐ』じゃないのもいつも通り。
「ヨかった・・・ょ・・・」
そういっておでこにキスして眠る紗琥。

紗琥は私の『紗琥』だ。『もの』といったら怒られるので、あえて『紗琥』と言う。