青い海

「・・・・・勉強しないの?」
「そんなもんしねーよ!!俺は将来、陸上選手になるんだ。だから勉強は必要ない」
「すごいね~・・・・私は将来の夢まだないんだよね~・・・・・」
波が少し揺れる。太陽がいつもよりまぶしい気がした。
「お前ないのか~・・・・じゃあ、お前も陸上選手になれ!!」
「無理」
どう考えても無理。絶対無理。死んでも無理。
「え~!?なんで~!?」
ワガママをいう子どものように言ってきた。
「苦手だから」
無理に決まってるじゃん、私なんかができるわけない。
「苦手でも何でもいいじゃん!!楽しければいいんだよ!」
「・・・・苦手なのは楽しくないじゃん」
呆れ口調でのツッコミ。
途中からコントになってるような気がした。
誰も見てないのに。
「え~?走るの楽しいよ~?」
ガキかおい。純粋かおい。ふざけんなおい。
私の純粋は小学2年のときにすでになくなってたぞおい。
「お前に対する勉強と同じ」
あ・・・思考回路の言葉使いになっちゃった。
「あ~!!女はお前って言っちゃいけないんだぞ~!!」
「なんで」
「・・・・・女だから」