青い海

「・・・自分のことを悪く言われるのは、別にかまいません。でも、紗琥が悪く言われるのは・・・・・・耐えられないんですよ」
「でも、この状態が続くと、郷本も悪く言われるぞ?」
「・・・っ」
先生に言われた言葉に、反論できなかった。確かに、家出した自分を泊まらせている紗琥は、悪く言われるだろう。
「俺は、」
紗琥が、俺に引っ付いた状態で口を開いた。
「璃音が傍にいてくれたら、後はどうだっていい」
紗琥の優しい言葉。でも、それにずっと甘えるわけにはいかない。
「・・・・・母は、なんて言ってましたか?」
「・・『遊んでばかりいないで勉強しなさい。いつからそんな子になったの?帰らないなら帰らないで、荷物を取りに着なさい』」
「・・・『家出するなら徹底的に』って聞こえるんですが」
「先生もそう聞こえた」
「「「・・・・・・・・」」」
先生と紗琥と俺は黙り込んだ。
5分くらい、無言の状態が続いた。