青い海

「・・・お前、親になんか不服があるのか?」
「勉強、勉強って五月蝿いから、出てっただけですよ」
「まぁ、それはしょうがないか」
「・・・付き合っている人と、別れろと言われました」
「・・・それ?」
先生が私の背後を指差した。そこには紗琥がベターッと、まだ引っ付いている。
「・・・・・・・・・はい」
「そこは即答だろ、璃音」
紗琥に突っ込まれた。
「・・・成績は下げてません。なのに、別れろって言われるんですよ?学生のときの1日は、大人になってからの1ヶ月じゃ足りないくらい、大切なものなのに」
「・・・・・・そこは、先生も同意する。別れろとも言わない。・・・でも、家に帰らないのは、立派な『非行』だ」
「親が悪いんじゃないですか?俺は好きで非行に走ってるんじゃありません。嫌だから、我慢できないくらい嫌だから、そこから離れたんです。今までずっと我慢してきました。・・・これ以上苦痛を受けたなら、俺は苦痛の病原体を殺してしまうかもしれません」
血を吐きだしたのは、何歳だっただろうか?
親の反応が目に浮かぶようで、ひたすら隠していた。
最近は紗琥がいてくれたから、ストレスが溜まらなかったんだろう。
血を、吐かなくなった。