青い海

「~~~~~」
雪弥、悶絶中。
「はぁ・・・はぁ・・・」
とは言え、今の今まで一応暴れてはいたので、疲れてる。
「・・・ひっ・・・卑怯な・・・」
「その言葉、そのままアンタに返す」
さっきまでは手を縛られ~の、なんか銜えさせられ~の。まだ手錠はついてるけど。
「・・・・・璃音?」
あ、悶絶終了しちゃった。やべ。雪弥の目がマジだ。
「そんなに肌蹴て・・・まるで誘っているような服装で何をしようというんだい?」
「ちょっと待て。誘っているような服装にしたのはアンタだろ?」
「ふふふふふ・・・ヘンタイと言われながら襲うのもまた良し・・・・」
こいつ、新生のヘンタイだ。もったいない・・・・。
「顔はきれいなのに・・・・」
「きれいと思うのなら、なんで襲われてくれない?」
「きれいと好みは別物だろ?」
「人はきれいなものを愛す」
「俺はそんなヘンタイは愛さない」
こんな会話をしつつも、雪弥はじりじりと近づいてくる。
・・・・・・・・・・・・う~ん、どうしよう?

ガチャンッ

・・・・・・今度は、俺と雪弥で片方ずつに手錠がついた。
「これでもう逃げられないね?」
「アハハ・・・・」
「笑っていられるのも、今のうちだよ?」
「雪弥」
「なに?」
「アンタ馬鹿だ」
雪弥は、あからさまにムッとした。
「なんでいきなり馬鹿?」
「ほら、そこ」
穴の開いた天井を指差した。