いざ、元の生活を始めると前よりも時間が長く感じられた。
そのせいもあって日に日にアルコールに手を出すようになっていった。
自分自身がダメな事は分かっていた。
でも、わかっちゃいるけど辞められるものでもない。
そうして、どんどん泥沼にハマっていくような気がした。
何とか抜け出さなくては・・・
そんな時、実家に帰ろうと頭に浮かんだ。
これは、抜け出すチャンスかもしれない。
そう思ったらいてもたってもいられない!!
すぐに飛行機のチケットを手配し、関西から遠くの実家へ帰った。
最初は、母が優しい言葉をかけてくれて帰ってきて良かったそう実感した。
しかし、数日たったある日、ある言葉に耳を疑った。
「お金を取れるだけ取って帰っておいで。」
あぁ、そうだ。母はそういう人だった。
子供よりも自分が大切で、過去にひどい仕打ちを受けていた事も思いだした。
お金を貸したのに返してくれず、やっと返してくれたと思ったら顔面に投げつけられたり、高校の学費をほとんど自腹で払わされたのに私がほとんど払ったと言い自慢してくるようなそんな人だ。
私は、このままでは奴隷のようにされてしまう。
まだ、旦那の元の方がましだ!帰ろう!!
こうして短い帰省は終わった。
そして、いざという時の為に働かなくてはとアルバイト情報誌を開いて片っ端から探した。