「……」

 目を細め健吾を一瞥した。

「どうするというのだね」

「?」

 相手は誰だろう……相変わらず何を考えているのか解らない表情してるなぁ。

「それは無理な話だ。元より対立する立場にある」

 そのあとに電話は切られたらしく、小さく溜息を吐き出した。

「どうしたの?」

 少し困ったような表情を浮かべているベリルに怖々と問いかけると、立ち上がり思案するように唸る。