「……男の尻を追いかけるのって、虚しくない?」

「女のケツを追いかけるのと何が違う」

「……」

 そう言われると違いは無いようにも思える。

 いや! だめだ! 相手のペースに乗せられるな。

 僕をそうやって自分たちの仲間にしようとしてるだけだ……健吾は頭を振って自分に言い聞かせるが、視界に入るベリルの姿にクラクラとして思考が定まらない。