「!? あーっ!」

「声がでけぇよ」

 叫んだ青年に泉が睨みを利かせた。

「ウソだ……」

「ベリルだぞ」

 目を丸くしている青年に、しれっとイエナを示す。

「再確認させないでよ……」

 がっくりと肩を落としテーブルにつっぷした。

「誰かウソだと言って」

「残念だったな」

 しばらく立ち直れそうもない健吾に、泉はニヤリと口角を吊り上げた。