ミッドナイト・キャナル

「ウィッグの色も変えたらどうだ」

「面倒だ」

「じゃあカツラにすればいいのに」

「それも考えたがね」

「?」

 2人の会話がいまいち解らなくて首を小さくかじける。

 それを見た彼女は、眉間にしわを寄せた。

「何故そこまで気がつかん」

「仕方ないんじゃないの。どうしてかちょっとした化粧だけで女以外には見えなくなるんだから」

「……女以外?」

「よく見ろよ。ブラ付けてねぇだろ」

 泉がイエナの胸を差した。