ミッドナイト・キャナル

「あんまり見てると殺されるぞ。全身凶器だからな」

「えっ!?」

「誤解を招く言い方はよせ」

 しかめた顔に、あまり表情があるとも感じられなかったけれど、抗議していることは解った。

「さて、健吾」

「は、はい?」

 どうして名前を知っているのか疑問に思ったが、彼女に名乗ったのだから彼らが知っていてもおかしくない。

「我々の事は伏せてくれないかね」

「え……?」

 嫌味のない物言いと、落ち着いた雰囲気に少し戸惑う。

 見たところ、外見は自分とそう変わりないように思えた。