「!?」 瞬間、今までにない視線を感じて振り返り見上げる。 「──っ」 3階建てのビルの屋上に黒い人影が薄ぼんやりと見えて、その暗闇の中で2つの輝きが静かにこちらを見つめていた。 健吾は金縛りにでも遭ったかのように動けず、そのエメラルドの双眸(そうぼう)は、ただ無表情にこちらを見下ろしていた。