「これじゃ拷問と同じだ」

 相手の是非は関係ない、求める結果さえ引き出せればそれで構わないんだ。

「僕はなんてバカなんだ」

 仰向けで頭の後ろに組んでいた腕を縮こまらせ、横向きになり丸まる。

 そのまましばらくじっとしていたが、突然ガバッと上半身を起こした。

「でも……このままじゃ納得出来ない」

 言ってすぐ、押し入れから布団を引き出し手早く歯を磨くと、そのままの服装で電気を消して潜り込んだ。