数分後──警視庁と名乗る人が2人ほど来て、ベリルに軽く挨拶を交わし男を連れて出て行った。

 テレビドラマで見るような格好いい人相じゃないけど、妙な威圧感は漂っていた。

「すまなかったな」

 そう言って背中を向ける。

「あ! あのっ……」

「ん?」

 振り返ったベリルに少し戸惑ったあと、健吾はやや声を詰まらせながらも発する。

「あの……楽しかった。怖かったけど……。ありがとう」

 その言葉に、彼はニコリと微笑んだ。



 END

※作中に登場する一部の団体名や社名、武器関係などは創作に基づく物で実際のものとは関係ありません。